2005.03.09

φなる・あぷろーち 小説版

φなる・あぷろーち
プリンセスソフトの美少女ゲーム「φなる・あぷろーち」のノベライズ。
執筆は、三浦洋晃さん。原作ゲームのシナリオライターご本人である。
ゲーム自体が佳作といっていい出来だったこともあり、シナリオライター自身が原作をどう料理するか興味もあったので、書店で見かけて即購入した。
ストーリー構成はなかなかである。キャラクターの性格や立ち位置を変えることなく、ゲームのシナリオとは異なるオリジナルのストーリーを見せてくれている。このまま続刊として、笑穂編や明鐘編を出しても不自然には見えない余韻も残してくれている。
少なくとも買って損はなかった。

イラストは、「学校を出よう!」シリーズも手がける蒼魚真青さん。西又絵には合うかなと少々不安だったが、意外なことにほわほわとした雰囲気がキャラクターと非常にマッチしており、違和感が全くない。嬉しい収穫である。

評価は「松」。

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2005.02.16

恐怖の宇宙帝王/暗黒星大接近! (キャプテン・フューチャー全集1)

恐怖の宇宙帝王/暗黒星大接近! <キャプテン・フューチャー全集1>

かってのハヤカワの看板シリーズが創元から復刊される。というところに時代の流れを感じてしまう。つまりは、昔ハヤカワ文庫と創元推理文庫が占めていた位置が、今では電撃文庫や角川スニーカー文庫にとって替わられてしまった、ということなのだろうけれど。

作品自体の出来不出来に関わらず、商業的にぜひとも成功してほしいシリーズである。これが成功してくれれば、個人的に復刊を熱望している大河SFシリーズ復刊の可能性がいくらかは上がるだろうと期待しているからだ。

というわけで、買ってはみたのだが、正直読むのが辛い。メインのプロットや作中に登場する大小様々なガジェットはセンスオブワンダーに満ち溢れているのだが、文体と描写があまりにも稚拙である。なんというか、小説家志望の中学生が書きなぐったような文体と内容、と書くと中学生に失礼かもしれんなぁ、という感じである。

2巻あたりの解説を読むと、どうも原作自体が初期のものについては、推敲という点ではひどいものであったようで、とするとこの翻訳文も原書の雰囲気を忠実に訳していると考えられなくもないのだが・・・まぁ、このシリーズの欧米での評価があまり芳しくないというのも納得できる気がする。

そういう不出来な部分も含めてSFの古典として鑑賞できる人、あるいは、カートゥーンネットワークやトランスフォーマーシリーズを楽しんで見ることの出来る寛大な心の人に限定してお奨めする。評価は続刊への期待込みで「竹」。

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2005.02.01

ライク・ライフ Like Life Vol.3 オムニバス編

ライクライフ (3)

HOOKの美少女ゲームのノベル化3冊目。ソフトガレージのノベルでは恒例となりつつあるオムニバス編である。
前2冊ではメインとならなかった残りのヒロイン3人と、「ものたち」をフィーチャーした全6編。イラストは「カラフルBOX」の浅葉ゆうさん。

6編いずれも良質のH付ラブコメである。まぁ、1編だけH抜きのスラップスティックが入っていたり、ラブコメというにはHが濃すぎる面があったりもするが。登場するキャラクターたちが基本的に善人なので、物語のほうも優しさを感じさせるものになっている。

評価は「松」。後書きに意外な展開が示されていたのも嬉しい。

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2005.01.29

乃木坂春香の秘密


乃木坂春香の秘密

電撃文庫のライトノベル。

何というか、特にストーリーで引っ張らなくても、キャラクターが立っていれば、そこそこ読めるものには仕上がるのだなぁ、というキャラクター小説のお手本のような作品である。

イラストのしゃあさんの絵とのマッチングが絶妙であるので、頭を空っぽにして萌え転がっていればよい、というかそれ以外の読み方が思いつかない。

読了後、なんとなく「水月」と「Piaキャロットへようこそ!!2.5」と「With you ~みつめていたい~」をリプレイしたくなったのは私だけではないと思いたい。

評価はとりあえず「竹プラス」

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2004.12.08

トゥインクル☆スターシップ Vol.7 みんなで食べるとおいしいよ

トゥインクル☆スターシップ (7)

男女比1:5000のスペースラブコメ第7弾。
この期に及んで新キャラが山のように出るわ出るわ、と思ったら読者公募キャラのお披露目を兼ねた番外編的位置づけの一冊だとか。

というわけで、料理というか食に関する妙な方向に偏ったこだわりを見せる一編になっていたりいなかったり。

しかし、植物の名前というのは実にバラエティに富んでいますな。これだけ人数が出ていて、「SHUFFLE!」とも「ネクストキング」とも殆ど名前がかぶらないのだから。

評価は、何も考えずに楽しめることは楽しめたので、竹プラスというところ。

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2004.10.21

ライク・ライフ Like Life Vol.2 結未編


Like Life 2 結未編
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HOOKの美少女ゲームのノベライズ第二弾。執筆は変わらず神尾丈治氏。本文挿画は意外な変化球でPONPON氏。

今回は結未エンド後のアナザーエピソード、修学旅行編という趣き。語り口は軽快にして快調である。であるのだが、メインヒロインのせいか、あるいはメインヒロインを裏で操るラスボスのせいか、全編ピンク色である。
いや、まさか、ライライでああいうシチュエーションや、こういうシチュエーションが出てくるとは思いませんでした。

で、ピンク色のスラップスティックで全編を貫きながらも、流石に最後はちょっといい感じで締めくくり。
作者やスタッフの優しさを感じさせたり。
Hシーンの多さに引く向きもあるかと思うが、そこはそれ、「街はきらめくパッションブルー」なピンナップの出来のよさで加点。評価は「松」ということで。

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2004.09.14

プリンセス・ブレイド 凄剣の美少女

プリンセス・ブレイド 凄剣の美少女

フランス書院ナポレオン文庫の初期人気シリーズの、実に9年ぶりの続編。
魔竜王の征服戦争を背景とした世界で、お姫様達が陵辱されるのはお約束の展開である。

が、残念ながらそれほど楽しめなかった。
メインヒロインのお姫様が気が強いタイプであるのと、側近の少女剣士同士のレズが濡れ場の中心になっていたせいかと思われる。
あと、文庫の規格のせいか、挿絵がないのもこのタイプの話では辛い。

作品自体には破綻はないのだが、評価は「竹」どまり。

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2004.09.07

KYRIE キリエ

KYRIE
ちぇりーそふとの最終作となった美少女ゲームのノベライズ。
ゲームの方はマルチエンディングであるがために、シナリオ毎に切り口を変えて物語の全貌を語るという手法が使えるわけだが、小説の場合は単一のストーリーにならざるを得ないゆえにそのあたりの詰め込み具合が難しい。

本作は、サブキャラクターのエピソードも適度に配しつつ、独立した作品として読める出来に仕上がっている。
世界のあり方を語ってしまう必要が、話の性質上存在してしまう分Hは薄め。

評価は「竹」としておく。

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2004.08.25

ライク・ライフ Like Life Vol.1 姫子編

ライク・ライフ 1 姫子編 (1)
HOOKの美少女ゲーム「Like Life」のノベライズ第一弾。執筆は前作オレンジポケットに引き続き神尾丈治氏。また本文挿画については武田弘光氏が担当している。

「買って損なし」な作品である。
原作ゲーム前半のノリのよいコメディの雰囲気を維持しつつ、オリジナルなエピソードを展開している。

シナリオ的には原作のバッドエンド後から始まるアナザーエピソードという形であり、原作シナリオとは別の形で展開するが、キャラクターの設定や動き方はかえって原作に忠実である。
そして、挿画を武田氏が担当した相乗効果であろうか、エロ部分については原作より増量気味である。

とにかく一気に読めて楽しめる、お得な作品と言える。評価は当然「松」

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2004.08.12

キャンバス2 ~茜色のパレット~

キャンバス〈2〉茜色のパレット

F&C(FC01)の美少女ゲーム「Canvas2 ~茜色のパレット~」のノベライズ。
表紙イラストおよび本編挿画はフミオ氏。前作の木場智士氏同様なかなか絶妙な人選と言える。
オリジナルの原画の雰囲気に近く、それでいて独自の絵になっているのだから。

ストーリー自体は、エリスシナリオをベースとしたややオリジナル風味のもの。美咲菫嬢と鷺ノ宮沙綾嬢は、割を喰って出番殆どなし。破綻はないが、欲を言えばもう少しノベル独自のインパクトが欲しかった。

評価は「竹」。

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